気温も過ごしやすい18度・・・・・少し肌寒い位の夕方です・・・・
昨日は少し頑張って、暗室の庭に、山のように堆く積まれた、埃がこびり付いた天井板をすべて細かく裁断 90ℓ入りのポリ袋で軽く12~13袋分、古い天井板はカビの温床であったとみえて、作業途中で積んで置いた 古材から瞬く間に緑色のカビが発生・・・・・今更ながらに天井板の存在自体の無意味さを痛感しました。 毎日が、暗室内の大掃除で、いい加減に飽き始めて来ていますが・・・・9月に入れば、暫く年内いっぱいは 暗室作業は出来ませんから・・・・・せめて猛暑の夏の間だけでも頑張って、暗室に入りたいと思います。 その為にも、これでもか云う程に細かな塵・埃の除去に神経を使います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 現在も空気清浄器を2台をフル稼働して、細かな埃を少しでも減ら為に・・・・部屋の隅々まで清掃・・・ 6月に入れば、暫くフィルム現像作業に集中しますので、僅かな埃も塵も、少しのゴミでも残して於いては フィルムのネガ作りの最終段階での時点で、後でネガに付着したゴミとりに泣くよりは、出来る限りの 細心の注意を払わなければ、一番大事なフィルムに大きなダメージを、影響を与える事になりますので。 良く平気でドライウエルも使わずに、いきなりスポンジでフィルムを拭き取る人の話を聞きますが・・・・ 初めは冗談で言っているのかとも思いましたが・・・・・・どうやら本当らしく、正直今でも信じられません。 フィルム現像の最終段階の、何よりも大切なネガの処理段階で・・・・・平気でスキージングスの為に スポンジを使う人がいると・・・ 多分、その人が暗室作業に使用するスポンジも、良く調べれば使い古したスポンジで、その中にはゴミや塵埃が混ざっている筈で、そんなものでフィルムを拭き取れば・・・・・結果は見なくても解ります 多分、このような人の暗室作業は、フィルム乾燥の生乾きの途中でも室内をやたらと動き回り、 埃だらけの暗室内に平気で・・・・・埃を撒き散らしているのでしょう。 私は、120タイプのモノクロフィルムがメインでの現像ですが、通常のステンレスタンクでに1回の現像で タンク6本リール12個の1サイクル12本現像で、現像・停止・定着終了段階で水洗・・・・・ 現像本数が多い場合でも合計20本を目途に終わらせ・・・・・水洗終了時には、すべての空調を停止させ たっぷりとドライウエルに浸したフィルムを、床の大きなバットに水を張り、少しでも埃が舞うのを避けてから 一気にフィルムを吊るします・・・・・・・・スポンジは絶対に使いません。 8x10や4x5のカットフィルムを現像したことがある方は、このフィルムの最終段階の乾燥までに どれ程の細かい神経を使うか・・・・・経験したことがある人は解る筈です。 そして素早く暗室から出て、完全にフィルムが自然乾燥するまでは・・・・・入室厳禁です。 私は、未だかって、乾燥時のフィルムのゴミ付着でなどで泣いたことはありません・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この様な暗室内でのアナログ処理と暗室を維持する経済的なリスクが、おそらくデジタルに移行していった 時代的な大きな要因と背景があるのでしょうが・・・・1眼レフデジカメには、静電気で付着する細かな塵埃に 未だ、完全に対応が出来ない大きな欠点が・・・・・・ 1眼デジカメの撮影後に、輪投げツールで細かなゴミとりの作業に、徹夜で赤く目をはらしながら・・・・レタッチ 入校・・・・・安いギャラでこき使われ・・・・何の為に写真家になったのか・・・・本末転倒の毎日・・・・ それでも経済的に余力のある人間は、1ボディに1本の高性能の専用ズームレンズを2パターン所持し 本来は交換レンズの出来るカメラでありながら・・・・ゴミの侵入を嫌い、レンズ交換はサービスセンター任せ ビジネス優先の・・・・・ Time is money ・・・・を考えるなら、この方が利口な考え方。 デジタル写真優先で行くのか・・・アナログ写真でで生き続けるのかは・・・・個人の考え方で選択をすれば良く 今更、どちらが優れどちらが劣るか・・・・・・などは愚の骨頂で・・・・個人が好きにすれば良い事なのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本のフィルムメーカの殆どが撤退しても、まだフィルムカメラは十分に本来の能力を発揮しているし これからも生き続けて行くことでしょう・・・・・・ 今回の大震災で、無駄な電力社会オンリーの時代が終わり・・・・緩やかなスローライフの時代に戻る予感が します。 ・・・・・・ 狭い日本・・・・そんなに急いで何処にいく・・・・・ つい数年前まで、暗室でフィルム自家現像をする事が・・・・悪の権化の様に言われ続けていましたし 正直、写真を続けて行くことに・・・・少しは後ろめたさも感じていました。 ・・・・本当に海を汚しているのは、生活雑排水や洗濯の中性洗剤だっつた訳ですが・・・・ 今回の東電の福島原発事故で、今現在も、放射能に汚染されてまま垂れ流し続けている、 気の遠くなるような数百兆ベクレルの垂れ流し汚染水は・・・・・国家レベルの重大な犯罪な訳ですが マスコミも、世間一般も・・・何処となく対岸の火事的な・・・そんな冷静な感じで良いのでしょうか・・・・ 単なる風評被害で片付くレベルでは済まない、目に見えない複合汚染がこれから始まり・・・・それでも この国の人達は、熱し易く冷めやすい国民性なのは、嫌と云う程に身にしみて解っていても・・・ 人の噂も75日で・・・・・明日も元気に、日本頑張れなどと・・・・言って暮らして行けるのでしょうか・・・ 2011/ 05 /22 . Tairyo Ono 暗室の中も次第に片付き始めて、あれ程に散乱していた沢山の物が・・・・少しずつ整理されて来ました。 今月もあと残り少なくなり・・・・鬱陶しい梅雨が近くなりますが・・・・・ 6月は楽しみにしていた、オリジナル8X10木製ピンホールカメラの本格制作に入ります・・・ 暫くは、美術館に足を運んだり、ゆっくりとした時間を楽しみたいと思います。
by tairyo-ono
| 2011-05-22 18:23
| 雨が・・・・・好き・・・・。
|
カテゴリ
全体 八ッセルブラッド モノクロオリジナルプリント制作 アートエマルジョンプリント 8x10インチカメラ 暗室・ひとりWorkShop 暗室の人 Tairyo Ono /モノクロ暗室日記 赤外線モノクロ写真 SILENC series・ 銅板写真 哀愁のローライフレックス ライカ・M4 自作ピンホールカメラ ウイスタ・4x5フィールド 巴里 雨が・・・・・好き・・・・。 愛しき猫達 日々雑記帖・・・・ まったりとした時間(とき) 風に吹かれて・・・ 日々是好日 デジタルピンホール JAZZ 未分類 以前の記事
2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 ライフログ
最新のトラックバック
検索
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||