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暗室大掃除・・・・その2

12月22日・・・雨上がりの朝・・・冷たく澄んだ空気が心地よい、冬の青空・・・

12月12日以降、24時間フリータイムの毎日は・・・長い年月の間に溜りに溜まった不用品の
後片付けと、アトリエ裏の庭と暗室前の庭に、山積みに為った落ち葉の掃除に終われます。

それでも、未だ未だ整理が整頓に追いつかない・・・相変わらず物の多さに呆れますが
・・こればかりは、物作りの人間の仕事柄、増えて行くのが当たり前の話で・・・

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オリジナルモノクロプリントの制作のみでの暗室・仕事場ならばバライタプリントの保管にのみ
注意を払えば良い訳ですがいいのですが・・・・

自分の様な、アートエマルジョン・アートフォトなどと云う・・・ある意味での特殊な
Kategorieの中での作品制作では・・・・発表・未発表の作品を含め、保管場所(空間スペース)を
確保することが、何よりも最優先で・・・・

通常のモノクロ作品制作を並行して作業すると・・・制作過程が全く異なる別の次元へと進むので
2倍の空間スペースを確保しなければ、制作作業に支障をきたし・・・身動きが取れなくなる
最悪の状態で・・・・それだけは避けなくてはなりません。

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ブログのアクセス回数は、相変わらずアートエマルジョンに関するアクセスが多いです。

ただ、本格的にアートエマルジョンの作品を創作活動としている写真家は意外と少なく
写真家の片手間的な発想でのプランニングでは・・残念ながら、美術家を超える作品は作れません。

支持体を自分で自由に選択し乳剤を塗付し、1点主義的は絵画的な制作プロセスは
銀塩フィルム写真での暗室作業を、しっかりと習得出来てからの次の段階での話で・・・
頭の中で、あーだこーだと考えても・・・多分、作品は出来上がりません・・・・・

アートエマルジョンの制作に拘り始めて20数年が経ちました・・・・意外と奥が深い世界です。

デジタル全盛のこんな時代だからこそ、他の作家の真似の出来ない・・・オリジナルな技を
持ちたいと思うのは・・・作家であれば、至極当然な話ですが・・・

厚顔無知で恥知らずな人間ほど・・平気で制作過程を教えろという、情け無い作家の、なんと多いことか・・・・
秘中の技は、あの世に持って行ったままで終わるから・・・・意義を持つのです。
   


2010/ 12/22 忙中閑あり Tairyo Ono


    (C)Photo by Tairyo Ono 

1992年 第24回日本広告写真家協会・APA日本写真ビエンナーレ展入賞作品

  ・革にアートエマルジョン塗付、現像・停止・定着・水洗・乾燥後に手彩色にて着色


 
暗室大掃除・・・・その2_e0101846_13402237.jpg


暗室大掃除・・・・その2_e0101846_13414029.jpg


        
          立体作品・サイズ 140x150センチ
by tairyo-ono | 2010-12-22 13:57 | アートエマルジョンプリント
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