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写真・写真家・・・・そして今思うこと・・・・

カメラ雑誌に掲載されて、早いもので、もうあれから2ヶ月以上時間が過ぎました・・・

多分,記事をご覧になられた方々からの影響なのか,ブログのアクセス数が急激に伸びましたけれど
アートエマルジョン、モノクロ写真自体が・・・きれいきれい写真のデジカメで誰でも撮れる
ネイチャーフォト人口の数から比べても・・私の主な作品制作の範疇とするエリアでは・・・

アートエマルジョン・・??  銀塩モノクロ写真・・??何なのそれはという感じでなのでしょう


デジカメで簡単に写真が撮れて、PCを使わずにプリントアウトが出来る簡単お手軽便利な時代に
わざわざモノクロで、暗室で酢酸まみれになりながら、作業する意味はあるのですか・・
・・・と問われても・・・本来の写真とは何かを・・・1から説明する時間も意味も、今に至っては
無駄な時間と経費の無駄使い・・・・で済んでしまう、儚い努力なのでしょう・・・


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幸い私は、写真を始めた時点から、報道やコマーシャルフォトとは無縁の世界でひたすら
オリジナルの作品創作を始めていたので、写真撮影だけで生活が送れること自体が不思議でした。
アートフォト=貧乏・・・の図式は今もこれからも永遠に変わらない事でしょう。

そのことは徒弟制度に縛られ、スタジオの片隅で、ほぼ無給で働く若い彼の生気の無い笑顔・・・
・・・夢・・それだけの細い糸にしがみついて、どれだけ沢山の若者が散っていったことか・・
コネ・カネ・才能・・・・の細い糸にしがみ付きながら・・・・写真を諦めて往った若者達。


現在のような写真環境に移行して、写真家が為すべき作業はシャッターを切るだけ
日々仕事探しとコネ作りに右往左往・・・原価割れの仕事でも・・・ひたすらに平身低頭・・・
デジタル処理はソフト次第で・・・いとも簡単に・・・・どうにでも転びます。


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この日本と云う社会に、写真文化などと云う蜃気楼の様な夢の世界が始めから無かった事は
直ぐに気付きましたけれど、あの日から数十年を経た今でも何も変わってはいません。

砂漠に大量の水を撒くがごとく、汲めども汲めども・・・・それは無意味に近い徒労に終わります
画家を止め、数点の作品だけを残し、自分の作品総てを焼却処分にした・・・・あの時から・・・・
絵画が写真表現にシフトしただけで・・物作りの悪夢に執りつかれた徒労の旅は、今も続いています。


終わりの無い旅は・・・・終わらないまま今日も続くのです・・・・ね・・・



     2010・8・25    Tairyo  Ono

(C) Photo by Tairyo Ono

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  1990年頃制作    原版、モノクロ  ハッセルブラッド500CM
恐竜が滅んだ様に、絶滅危惧種の写真家も・・どことなく暗示的な写真を
セルフポートレイとの如くに20年も前に撮っていました。



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アートエマルジョン作品として、同時期に制作・・・・・
木炭紙にアートエマルジョン塗付

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by tairyo-ono | 2010-08-25 13:22 | アートエマルジョンプリント
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